ずっと書きたかった私が今の愛猫と出会った日のこと。

「この子の母親になる」
あの日、私はそう決心して、野良猫なのか迷い猫なのか小さな体で、何度もヒョコヒョコついてくる愛猫を保護して連れて帰ったのでした。
愛猫との出会い
あれは、2000年5月~6月の頃。(現在、2020年10月なので満20歳)
旦那(当時はまだ彼氏)と、夜釣りへ出かけた日のこと。


夜になると静かで、人もあんまり来ない小さめの湾になっている、その漁港は、時々サビキ釣りに行っていたので馴染みの場所。
釣りをしていると、ふと少し離れた電灯の近くから、こっちを見ている小さな猫を発見。
最初から人懐っこかった猫


普通の野良猫なら警戒して寄ってこないけど、試しに「おいで~」と少しかがんで、人差し指を向けると少しづつ寄ってきました。



「お?」
お腹でも空いてるのか、釣り人からエサをもらっていて人馴れしてるのか、さほど警戒していない様子。
ほとんど時間も経っていないのに、触っても逃げない、嫌がりもしない。
むしろ、ノドをゴロゴロ鳴らして喜んでいる可愛い子猫。
何だか愛着が湧いてしまって少し遊んだあと試しに抱っこしてみたら、それも嫌がらずノドをずっとゴロゴロ鳴らしている。



「うちの子になる?」
冗談のつもりで言ったあと、もしかしたら近くに母猫がいるかもしれないと散策してみることにしました。
親も兄弟も近くにいない
少し散策してみたものの、他に猫の姿はなく、がらーんとしていて誰もいない。
子猫は、私の後をついてきて離れようとせず、もしかしたら飼い猫かも知れないけど首輪もしてないし、迷い猫かな…こんなに小さいのに。
そう思いながら旦那と連れて帰るかしばらく相談して、子猫に選んでもらおう、という話になり帰り支度をして車に戻って荷物を詰め込み始めました。
選んでくれた子猫


子猫は少し離れたところで座っていたけど、いよいよ私たちが帰るという時、一直線に私の足元へ。



「選んでくれたの?連れて帰るよ?」
そう言って子猫を抱っこすると、私に抱かれたまま首元に顔を押し付けてノドをゴロゴロ。
「この子の母親になる」
その帰りの車内、ずっとノドをゴロゴロ鳴らしたまま私の首元に顔を押し付けていた子猫。
「よしよし、ヨシヨシ」
なでなでしていると、母猫の母乳を吸うような仕草と足をフミフミ…
その瞬間、まだ母猫が恋しい子猫が可哀想で、でも選ばれた気がして「この子の母親になる」そう決心したのでした。
愛猫のお気に入りの場所


その日以来、お気に入りなのか、何年間もずーっと、私が横になると首元に顔を押し付けてきてはノドをゴロゴロ鳴らして眠りにつく、という日々が続きました。
さすがに、足をフミフミするのはいつ頃からかしなくなりましたが😅
あれから20年。
もし、あの日、あの時間に私たちがあの場所に釣りに行っていなかったら子猫に出会えていなかったかも知れない。
もし、別の日にあの場所に釣りに行っていたら、もう居なかったかも知れない。
そう思うと、出会えたことに感謝しかなくて。
あれ以来、あんなに人懐っこい子猫に出会う機会どころか、子猫自体を見る機会が減っているので、奇跡だったのかも知れない。
ずーっと一緒に


不可能だけど願わずにいられない。
私が撫でると気持ち良さそうに目を閉じて寝息を立て始める愛猫。
ずーっと見て、触って、一緒にいたい。
生まれてくれてありがとう(*^^*)
ずーっとずーっと最後の最期まで一緒にいようね
まだまだ長生きしてよ(=^・^=)