保護猫エピソード「第5話」港で出会った野良猫を家猫に迎えるまで。野良猫親子と距離が縮む中、芽生えた苦悩、悲しい別れと夫婦の決断。

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こんにちは、SAKURA🌸🍃(@sakura_blog01)です。

2023年、2月、我が家の家族となった港で出会った元野良猫、愛猫そらちゃん。

家猫に迎えるまで、すべてが順調だったわけではなくいろんなことがありました。

第4話では、そらちゃんと母猫であるうみちゃんの仲睦まじい様子や、私たち夫婦と縮まっていく距離について書きましたが、今回の第5話では、野良猫母娘と距離が縮む中、芽生えた苦悩、悲しい別れと夫婦の決断について書きたいと思います。

「第5話」
  • 野良猫母娘と距離が縮む中、芽生えた苦悩
  • 野良猫母娘に対する私たち夫婦の気持ちの相違
  • 悲しい結末…母猫の旅立ち、寂しそうな愛猫そらちゃん
  • 母猫うみちゃんが導いてくれた…夫婦が出した決断。
目次

野良猫母娘と距離が縮む中、芽生えた苦悩

キジトラ…母猫うみちゃん

シャムトラ…娘そらちゃん

昔から時々釣りに行っていた港で、2022年11月からご飯をあげたりして一緒の時間を過ごすうちに仲良くなっていった野良猫母娘のうみちゃんとそらちゃん。

12月になり寒さが深まるにつれて港で釣りをする人の姿もめっきり減少。

そんな中で、まだ幼いそらちゃんが冬を越せるのか、母娘が空腹や寒さで体を壊さないか心配が募っていきました。

私が初めてそらちゃんを見たのは、2022年9月。

当時は体も母猫うみちゃんより全然小さかったのでおそらく生後3ヶ月頃、そこから計算すると12月で生後6ヶ月ぐらい。

体は母猫うみちゃんと並んでも変わらないぐらいになっていましたが、まだ食べ盛りの子猫。

うみちゃん母娘はいつも一緒にいたわけではなかったので、いつ親離れしてどちらかが、あるいは両方が港からいなくなる日が来てもおかしくない状況で、徐々にうみちゃん母娘が安心して暮らせるように「保護できたらいいのに…」と。

でも、一言で保護といってもカンタンに決められることではなく問題は山積みです。

第一、いくら私が保護したいと思っても、それは私のエゴでうみちゃん母娘は安心安全に暮らすより何にも縛られず外で自由にのびのび暮らせることが幸せだと思ってるかも知れない。

もし保護するなら一番大切なことは、命を預かる以上、夫婦揃って納得した上で迎えること。
片方がムリに説得して納得させたのでは、後々、猫を不幸にしてしまうかもしれない。
だから、お互いが望んで決めた上で迎える。

  • 夫婦お互いに望んで納得したうえで迎える
  • 何を使って、どんな手順で保護するのか?
  • 検査費用、避妊手術費用のこと
  • もしどっちかが、あるいは両方が病気などを持ってたら?

もし、保護するとして、どっちから先に保護するの?
片方を先に保護したら、残された方は寂しがるかも。
もし失敗したら警戒して次はうまくいかないかもしれない。

万が一、保護が上手くいったとしても、その後の生活のことは一緒に暮らしてみないと分からない点も多い。

例えば、もしなにか病気だったら治療費もかかってくるし、トイレのしつけや、どうしても外に出たがって家にいることが逆にストレスになってしまったらどうやって解決するのか?

仲の良い野良猫母娘を私の身勝手で引き離したくない…

それだけは確実で他のことは一人、頭の中でモヤモヤしながらただ時間だけが過ぎていきました。

野良猫母娘に対する私たち夫婦の気持ちの相違

冗談半分で、主人の前で「ウチの子になる?」と野良猫母娘に話しかける私。

きっと主人は、私が半分本気で言っていると分かっています。

2022年8月に22歳で亡くなった愛猫みゅうちゃんが子猫だったときも連れて帰りたいと言ったのは私。

それから最期までみゅうちゃんを溺愛していたことも、亡くしてどれだけ悲しんでいたかもずっとそばで見ていたし、私がどれだけ猫好きなのか、子どもの頃から猫を飼っていたことも知っているから。

でも、私が「連れて帰りたい」と、みゅうちゃんのときみたいにワガママ言わないのは、私も主人の気持ちがまだ猫を迎えたいと望んでいないことを知っているから。

みゅうちゃんを亡くして、まだ半年も経ってないのに次の猫のことまで考えられない主人と、みゅうちゃんがくれた愛情や幸せを次の子に繋げていきたいと考える私。

みゅうちゃんに引け目を感じる気持ちも、猫を飼うのはかわいいだけじゃ飼えないから主人が渋る気持ちも分かる。

そんな主人を説き伏せて猫を迎えるのは何だか違う気がするし、もし仮に迎えたとしても猫を不幸にするだけ…

どうせなら夫婦ともに望んだうえで、ベストなタイミングで心から気持ちよく迎えてあげたい。

だから、私は自分自身の苦悩も頭の中で整理しながら主人にさり気なく気持ちを伝えつつ、野良猫母娘との縁や主人を信じて待ってみることに。

よく「飼い主を選ぶのは猫」と聞くし、私も本当にそうだと思うから、もし野良猫母娘と縁があるなら主人の心もきっと動いて、縁が実を結ぶはず。

悲しい結末…母猫の旅立ち、寂しそうな愛猫そらちゃん

母猫うみちゃんに最後に会った2022年12/26。

美味しそうにムシャムシャ元気にご飯を食べてたけど、今思えば、その日そらちゃんは現れず、うみちゃんは少し寂しそうにしていました。

もしかしたら体調も悪かったのかな…でも、まさかそれがうみちゃんを見る最後だったなんて…

うみちゃんの身に何が起きているかも知らず港に行ったからといって、必ず会えてた訳ではないので最初は時間が合わなかったのかな、寒さで釣り人もほとんどいないからどこかへ行ってるのかな、なんてノンキに考えてた私。

でも、そらちゃんには会えるのに、うみちゃんに会えないまま迎えた2022年12/30。

大晦日も元日も会いには行けないから年内にもう一度、2匹揃って会えたらいいな、なんて思っていましたがとんでもないことが起きていたと知ったのです。

そらちゃんにご飯をあげて、しばらく経った後、そらちゃんが去っていこうとしたとき尻尾が垂れ下がって元気がないことに気付いて。

あれ?そらちゃん、いつも尻尾ピーンって上に向いてるのに今日は垂れ下がってるし、なんか元気ないなぁ

なんとなく気になって、尻尾が下がったまま歩いていくそらちゃんの後を付いていくと…

そらちゃんが辿り着いた場所は、そらちゃんがちょくちょく休憩場所にしていた港と駐輪場の間にある木陰。

木陰の周りは緑が茂っているし、港と駐輪場の間なのでまず人目には付きにくい場所。

そらちゃんの様子がヘンなので、なんとなく木陰のほうを覗いてみると、そこには木陰のそばにある側溝に横たわる母猫うみちゃんの姿が。

最初、寝てるんだと思って「うみちゃん、そんなとこで寝てたの?」と声をかけながら近づこうとしたとき、ハッと気がついて体が凍りついた。

野良猫が人間が近づいても起きないなんてこと、まずありえない。

うみちゃん、◯んでる…。

うみちゃんは、この数日の間に一体なにがあったのか、まるで寝てるかのように側溝に横たわっていて、その体の上や周りには枯れ葉がパラパラと落ちていました。

22歳で愛猫みゅうちゃんが旅立ったのが2022年8/25、それからわずか4ヶ月で今度はうみちゃんまで。

しかも冬の寒い中、どんな気持ちで何を思いながら旅立ったのか。

愛猫みゅうちゃんは、最後の8ヶ月間は闘病生活でツラいことも多かったと思うけど夫婦二人揃って最期を見届けられたし、22歳と長生きしてくれた。

それでも、後悔や反省はたくさんあるのに、うみちゃんは何歳ぐらいだったのか分からないまま、頭を撫でであげることすらできないまま。

そらちゃんは、何が起きているのか状況が飲み込めていない様子で、ショックを受けているのか私とうみちゃんの顔を交互に見たり、うみちゃんに鼻を近付けたり…

でも、もう動かないと分かっているのか、うみちゃんからほんの少し離れた場所で呆然としていて、私は震える手で慌てて近くにいる主人にうみちゃんが見つかったと電話。

急いで駆けつけた主人も本当にビックリして、「なんで?数日前まで元気だったのに」とショックを受けていて…

でも、うみちゃんは最後の力を振り絞って、そらちゃんに教えたくて、もしくは会いたくて、そらちゃんの休憩場所を最期の場所に選んだのかと思うと…

元気のないそらちゃんをほっとけなくて、しばらくそらちゃんのそばにいた私。

撫でるでもなく、触るでもなく声をかけたり、そばにいただけ。

そんな私に、すり寄ったり甘えてくるそらちゃんを見てると、まだ生後半年ぐらいなのにあんなに甘えてた母猫を突然亡くしたことがかわいそうで、初めて素手で頭を撫でてみると素直に受け入れてくれたそらちゃん。

本当はもっと早く素手でも触らせてくれたかも知れないけど、この日はたくさん頭を撫でて、夕方しばらくしてそらちゃんが「ニャア(たぶんバイバイと言ったのかな…)」と茂みへ入っていくまで一緒に過ごしたのでした。

うみちゃんが導いてくれた…夫婦が出した決断。

どんなに情が湧いても、大事に思っても、いつか必ず別れはやってくる。

それが野良猫ならなおさら病気を抱えてるかも知れないし、健康であっても毎日が危険と隣り合わせなのだから今日、会えても明日会えるとは限らない。

分かってたはずなのに、うみちゃんが身を持ってそれを教えてくれた…

たくさん思うことはあるけど後から後悔しても何もかももう遅い。

2022年12/30、そらちゃんを見送った後、主人に「母猫を突然亡くして、これから一人で生きていけるのかな、まだ生後半年ぐらいなのに」といろいろ話をした。

私の中では、もうほとんど答えは出ていて、あとは主人が決断してくれるのを待つのみだった。

そして、連日ニュースでは大寒波がやってくると言っていたので港には釣りをする人もほとんどいない。

めっきり人の姿が減ってしまった港、そらちゃんが唯一、甘えられた母猫ももういない。

そんなそらちゃんに同情したのか、私の気持ちに折れたのか分からないけど主人もそらちゃんを迎えることを了承してくれた。

でも、この日を境にそらちゃんまでもがピタッと姿を消してしまったのでした。

保護猫エピソード「第5話」港で出会った野良猫を家猫に迎えるまで。野良猫親子と距離が縮む中、芽生えた苦悩、悲しい別れと夫婦の決断。 まとめ

今回は、《保護猫エピソード「第5話」港で出会った野良猫を家猫に迎えるまで。野良猫親子と距離が縮む中、芽生えた苦悩、悲しい別れと夫婦の決断。》ということで、私の中に芽生えた苦悩や母猫うみちゃんの悲しい旅立ち、そらちゃんを家猫に迎えようと決断したところまで書いてきました。

次の第6話では、姿を消したそらちゃん、そして遂に保護…ということで書きたいと思います。

保護猫エピソード「港で出会った野良猫を家猫に迎えるまで」もいよいよ次で最終話です。

ここまで読んでくださりありがとうございました。

良かったらまた読みに来てくださいね。

ではまた。
SAKURA🌸🍃

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