こんにちは、SAKURA🌸🍃(@sakura_blog01)です。
今回は、春になると現れるアシナガバチについてのお話です。
春になると姿を見せるアシナガバチ。
毒針を持つ危険生物と言われる一方で、アシナガバチは益虫とも呼ばれ、風物詩とも言えるその一生を日々、観察して楽しんでいる方々もいます。
この記事では、働き蜂、オス、女王蜂、それぞれの役割分担や、アシナガバチの寿命、一生についてご紹介していきます。
ただ怖いだけの存在だったアシナガバチも、これを読めば少し見る目が変わるかも。
ぜひ最後まで読んでいってくださいね。
アシナガバチの外見の特徴
アシナガバチの女王蜂は、働き蜂より体が大きいのが外見としての特徴のひとつです。
働き蜂よりひと回りほど大きく、よく観察しているかたであれば見分けも容易かもしれません。
また、女王蜂の産卵管は産卵がしやすいように作られているのに対して、働き蜂の産卵管は攻撃がしやすい構造になっています。
オスは、そもそも産卵管を持たないので毒針は持っていません。
このことからも、攻撃するのはほとんどが働き蜂であることが多いでしょう。
アシナガバチの働き蜂、オス、女王蜂の寿命
アシナガバチは働き蜂、オス、女王蜂とそれぞれ寿命に違いがあります。
その年の気温、個体差などにもよりますが寿命は働き蜂、オス、女王蜂の順に長くなっていきます。
働き蜂 | 1か月前後 |
オス蜂 | 約3〜4か月 |
女王蜂 | 約1年(それ以上の場合も) |
サイクルとしては、冬眠から目覚めた女王蜂が巣を作り、産卵していきます。
巣の活動が終わるまでに次の年の新しい女王蜂とオスが誕生し成長、交尾をして、子を授かった新しい女王蜂は冬を超すため旅立ちます。
それ以外の元の女王蜂を含むアシナガバチは、すべて冬を越せないので一生を終えます。
また、女王蜂が寿命を全うできず死んでしまった場合やいなくなった場合、残された働き蜂が産卵することがあります。
ただ、交尾をしていないために生まれるのはオスしかいません。
そのため、次の新しい女王蜂が生まれることはないので、オスが自ら探しに出かけて見つけるしかなく、女王蜂がいなくなった巣は働き蜂とオスが寿命を迎えたら全滅してしまうと考えられています。
アシナガバチのそれぞれの役目と一生
アシナガバチは、働き蜂、オス、女王蜂によって各自の役割が決まっています。
アシナガバチの女王蜂の役目と一生
春(4〜5月)になると、ちらほらアシナガバチの姿を見かけるようになります。
冬を超せるのは女王蜂だけなので、この時期にアシナガバチが一匹で巣作りしているのを見かけたら女王蜂の可能性が高いといえるでしょう。
女王蜂は冬眠から目覚めると、まずは失った体力を補うために花や樹液の蜜を吸って栄養補給を行います。
その後、働き蜂はまだ生まれていないので、女王蜂がエサを探したり巣作りを開始。
この頃の女王蜂は巣作りや、働き蜂を産む、幼虫や巣を守る、幼虫の世話、働き蜂が育つまで、それらすべての役目をたった一匹で行うためとても大変です。
働き蜂が成長して、巣作りや幼虫の世話などをするようになると、ようやく女王蜂は徐々に産卵に集中することができるようになります。
最初に生まれた働き蜂が成虫になる時期は、およそ6月頃です。
なので、女王蜂が産卵に集中することができて、働き蜂の数が増え始めるのは6〜7月ごろ。
やがて秋ごろになると、次の年の新しい女王蜂やオスが誕生。
女王蜂には数多くの役目がありますが、次の新しい女王蜂、オスを産んで、次の年へつなげるという役目があることが大きな特徴です。
巣を作るのは、家の周りや町中などの私たちの身近なところでも行われますが、春先の女王蜂はまだ冬眠から目覚めたばかりで攻撃性はそう高くはありません。
アシナガバチの働き蜂の役目と一生
働き蜂とはメスのみで、その名の通り一生を幼虫の世話や巣作りを行って過ごします。
基本的に産卵は女王蜂が行うので、働き蜂が産卵することはありません。
徐々に家族が増えていくにつれて、巣も大きくなり、夏ごろになると巣に出入りするアシナガバチの姿やフワフワ飛んでいる姿をよく見かけるようになってきます。
この夏ごろから秋にかけ、働き蜂の数も最大級になり、大きくなった巣と女王蜂、オスを守るため働き蜂の攻撃性は一年の間でもっとも高くなります。
働き蜂の寿命は約1か月程度です。
アシナガバチのオスの役目と一生
オスは、8月頃に誕生して働き蜂の世話によって成長しますが交尾以外は何もしません。
交尾をして、未来へとつなげていくいう大きな役目があるので自分でエサを取りに行くこともなく、巣の中で働き蜂がエサを持って帰ってくるのを待っているか、女王蜂との交尾のために外に出る程度です。
そして、交尾を終えるとオスは数日のうちに命を落とします。
秋の終わり。新しい女王蜂が誕生、巣立ち、そして…
オスが誕生した8月ごろに翌年の産卵に向けて新しい女王蜂が誕生します。
交尾のため、新しい女王蜂とオスが巣の外に出て飛び回るので、この時期もまだ攻撃される可能性もありますので油断しないようにしましょう。
そして、いよいよ秋も終わりに近づくと新しい女王蜂は越冬のために旅立ち、寒さをしのげる場所で冬眠します。
働き蜂も、その新しい女王蜂を産んだお母さん女王蜂も役目を終え越冬することなく死を迎えます。
この頃、たまに木の枝などにジーっとしているアシナガバチを見かけることがあります。
もうほとんど体力が残っていないアシナガバチなのか、新しい女王蜂なのか、まじまじと観察したわけではないので分かりませんが、女王蜂以外は寒さに耐えられず越冬できないので攻撃性もほとんど残っていないでしょう。
アシナガバチの一生まとめ
4月から5月(春) | 女王蜂が冬眠から目覚めて巣作り・産卵を開始 |
6月から7月(初夏) | 働き蜂が働き始める |
7月から8月(夏) | 活動が全盛期。働き蜂の攻撃性が高まる |
9月から10月(秋) | 新女王、オスバチが誕生。繁殖、そして新しい女王蜂のみが越冬への準備 |
私が住んでいる地域では、9月の終わりごろか10月あたりになるとアシナガバチの姿はほとんど見なくなっている印象があります。
もしアシナガバチの巣に気づいたら駆除する?
アシナガバチの巣は、その年だけで、期間も数ヶ月と長くはありません。
また攻撃性も低いと言われているため、もし生活に支障がない場所に巣があるのであれば駆除せずとも秋の終わり頃になれば見かけなくなります。
とはいえ、もし心配であれば、もしくは生活に支障をきたすようであれば、業者に駆除してもらうのが一番、安心安全です。
巣作り予防、駆除など下記の記事も参考にしてくださいね。
最後に
今回は、アシナガバチの働き蜂、オス、女王蜂それぞれの役目、寿命、一生について書いてきました。
参考になりましたら幸いです。
それではまた。
SAKURA🌸🍃