猫が家の中を歩き回る理由。猫のパトロールと心を開いたサイン、注意点とは?

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ふと気がついたら、猫が家の中を歩き回っている、そんな経験はありませんか?

朝、起きたあとや、食後に見られることも多い、この行動では本来の健康的な猫の姿を垣間見ることができます。

その意味を今回は見ていきましょう。

目次

猫の本来の性質

猫は、本来、縄張りを持ち、狩りをして食料を捕獲する肉食動物です。

そのため、母猫から親離れした子猫たちは兄弟とも離れ、それぞれの縄張りを持ち活動します。

通常、メス猫のほうが母猫に近いところで縄張りを作り、オス猫はメス猫より離れたところで縄張りを持ちます。

この縄張りは、猫にとって狩りをして食料を調達したり安全な寝床を確保するために大切な場所。

それを守っていくため毎日、異常はないか、侵入者はいないかパトロールしています。

室内飼いの猫の場合

「犬は人(飼い主)につき、猫は家(縄張り)につく」、という古いことわざをご存知でしょうか?

小学生のころ、初めて猫を飼ったときにおばあちゃんから教わった言葉です。

この言葉は、猫にとって縄張りがいかに重要であるかを指しています。

それは、室内飼いの猫も同じで、屋内といえども猫にとっては大切な縄張りです。

そのため、猫が毎日、歩くことは異常はないか、侵入者はいないかパトロールをして安全確認をしているのです。

この安全確認は、猫が健康なうちはずっと続きます。

飼い主にスリスリする

屋内で暮らす猫にとって、飼い主さんも親離れをする必要がない、縄張り同様、一緒に暮らす家族であり大切な存在。

そのため、ただ甘えている、ご飯をねだっているなどありますが、自分のニオイをつけることで、「ぼく(わたし)のものだよ」とアピールしているのです。

家に訪問者が来たとき

家に誰かが来たとき、猫が隠れて出てこないことありませんか?

これは、もともと警戒心の強い猫が自分の縄張りに侵入者が来たことで不安になっているのです。

そんなときは、猫を見せたかったとしてもムリに引っぱりださず、そっとしておいてあげましょう。

猫を連れて帰ってきたばかりのときの対応

よく、連れて帰ってきたばかりの猫が部屋の片隅などで、ジーッとしていることがあります。

先ほども書きましたが、警戒心の強い猫は特に、もともといた場所から急に環境が変わったことで、自分が安心できる場所なのかどうかが分からず、不安でストレスを感じている状態です。

そんなときに、下手に構いすぎると余計、警戒心をあおってしまい逆効果になります。

優しく声はかけても、ご飯のときなど必要なとき以外は、ちょっかいをださないようにして猫が自然とでてくるまで待ちましょう。

また、猫をジロジロ見るのもいけません。

人間同士でも、ジロジロ見られると落ち着かないですよね?

猫も同じで落ち着けないですし、目を合わせることは猫にとっては威嚇となる場合もあります。

なので、できるだけ猫が心を開くまで無関心を装い、静かな環境を心がけてあげましょう。

パトロールが始まったら心を開いたサイン

猫は、ジーッとして警戒していても、アンテナを広げ、安全な安心できる場所なのかどうか確認しています。

そうして、少しずつ猫が家の中を歩き回り始めたら、家(縄張り)として心を開いてくれた、認めてくれたサインといえます。

なので、そのサインが始まったら邪魔をせずに静かに見守りましょう。

気をつけるべきパターンや注意点とは?

猫が、せっかく落ち着き始めたのに台無しになってしまうことがあります。

それは、どんなときなのか、そのパターンや注意点についてご紹介します。

猫にストレスを与えることは病気になったり寿命を縮めることにも繋がります。

また、人に対して攻撃的な性格になってしまうこともあるため軽視するのは危険です。

猫や犬など先住者がいたとき

どちらかが子猫、子犬なら状況はまた違いますが、どちらとも大人の場合、特に気をつけなければいけません。

猫がびっくりして出てこれなくなる場合や、犬を引っ掻いてしまう場合もあるからです。

特に、先住者がワンパクな犬で、急に飛びかかってこられたら猫は驚いて怖がってしまうでしょう。

そんなワンちゃんがいるときは、犬と猫の居住空間を分けることも視野に入れなければいけません。

もともと、犬と猫では縄張り意識や習性なども異なります。

そのため、それぞれの性格などを見極め、ストレスにならないように、しっかり理解し配慮してあげる必要があります。

小さい子どもがいるとき

下記のリストは、猫にとって苦手やストレスとなる行動です。

大人も注意しなければいけませんが参考にしてください。

  • 大きな声、特に奇声をだすこと
  • 突然、バッと動きだすこと
  • 追いかけまわすこと
  • 構いすぎること
  • 乱暴な扱い、触り方

大きな声、特に奇声を出す

犬の聴覚は、人間の約2倍。

猫は、犬よりさらに2倍もの聴覚があります。

そのため、小さな子どもの突然の奇声は特に、猫を驚かせるだけではなくストレスを与えてしまいます。

人間でも、真横で大音量で騒がれたら寝れないし耳も頭も痛くなりますよね。

言葉の話せない猫の気持ちを察して何とか工夫してあげましょう。

突然、バッと動きだすこと

猫は、うるさい環境が苦手で静かな環境を好む動物です。

そのため、突然、近くで動きだされたり、走り回られることは猫にとって苦手な行動です。

追いかけまわす

こちらも上記と同じく、猫の邪魔をしたり追いかけまわしてはいけません。

構いすぎること

猫は構われすぎるのが苦手です。

可愛いからと、あんまり構いすぎると噛まれたり引っかかれてケガをする場合もあります。

また、猫の性格が攻撃的になってしまうこともあるので気をつけなければいけません。

乱暴な扱い、触り方

乱暴に抱っこしたり触る、叩く、引っぱる、物を投げる…

これらは、猫にとって虐待と同じで、大きなストレスを感じて心を閉ざしてしまいます。

猫の性格、性質を知り、思いやりやいたわる心を育てよう

上記に書いたことは、猫にガマンさせるのではなく、命を預かった以上は、人間がどうにか工夫してあげなければいけません。

猫が猫らしく、性質を保ち、安全で安心して快適な生活できるようにすることは動物愛護管理法でも定められています。

【関連記事】
動物愛護管理法~動物を守るために~

また、猫は、7歳頃から老化が始まると言われています。

若く見えても、体の中は人間よりはるかに早いスピードで年を重ねているのです。

【関連記事】
ねこの老化が始まる年齢は何歳から?猫の年齢と寿命、ギネス世界記録のご長寿猫~

子どものうちから猫や動物と接することで、思いやりや、いたわる心を育てるためには、正しい知識を教え学ばせることが必要です。

それらは、猫にとって快適な生活を送れることに繋がり、子どもとももっと仲良くなれるでしょう。

最後に

今回は、猫のパトロールのこと、心を開いたサイン、注意点などについて書いてきました。

最後まで読んで下さりありがとうございました。

それではまた。SAKURA

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