こんにちは、SAKURA🌸🍃(@sakura_blog01)です。
これまで、1999年、2005年、2012年と改正されてきた動物愛護管理法。
2019年、動物の愛護および管理に関する法律など一部の改正が交付され、2020年から順次、施行が始まりました。
改正された内容は色々ありますが、何がどう変わったのか今回は子犬、子猫の社会化期や、マイクロチップ装着ななどに焦点を絞りご紹介したいと思います。
猫や犬などペットを飼う予定の方、また既に飼ってらっしゃる方も参考になさって下さいね。
8週齢規制とは?子犬、子猫の販売など規制する理由
8週齢を迎えるよりも前に、母親や兄弟と引き離された子犬や子猫は愛情や知識が不十分のために、問題行動を起こしやすくなる傾向があります。
そのため、子犬や子猫にとって、安心できる母親のそばで育つこの期間は、たっぷり愛情をもらい、楽しい時間を過ごし色んなことが身につき育つ、とても必要な期間です。
この期間は、後々の性格にも左右する重要な時期であることから社会化期と呼ばれています。
改定前と改定後は以下のように変わりました。
改定前
子犬や子猫の販売は、生後49日を経過したら可能。
改定後(来年2021年施行予定)
生後56日以下の子犬や子猫の販売を原則、禁止
※ただし、国の天然記念物として指定されている犬(秋田犬、甲斐犬、紀州犬、柴犬、北海道犬、四国犬)は例外なので、「49日」のままです。
子犬、子猫に重要な社会化期とは?
社会化期とは、社会性を身につける期間のこと。
およそ犬では3~12週、猫は2~7週が最も大事な社会化の時期だと言われています。
この時期に、子犬や子猫は母親や兄弟、仲間と過ごすことで噛む力加減やコミュニケーション力や、色んなルールや社会への適応力を身につけていきます。
それが不足したまま育ってしまうと、吠えグセ、噛みグセがいつまでも治らない、警戒心が強い、物音にすぐ怯えるなど様々な問題がおきてしまいます。
一生のうち、母親から愛情をもらえる期間はその時しかありません。
順応力を身につけるため、健康で安定した性格に育つため、しつけしやすい犬や猫となるためにも、この社会化期はとても重要といえるでしょう。
犬猫にマイクロチップ装着、登録の義務化
3年以内に施行予定(2022年6月 施行予定)
子犬、子猫はマイクロチップ装着の義務化が開始されます。
動物取扱業者は装着を義務付けされますが、すでに飼われている犬や猫、もらったり拾われたりした場合に関しては強制ではなく飼い主の努力義務です。
この改正により、ペットショップなどから犬猫を購入する場合は、マイクロチップが装着されている状態となり、飼い主はマイクロチップのデータ登録をしなければなりません。
マイクロチップ装着のメリットとは?
マイクロチップを装着、登録するメリットは、ペットが迷子になったり、盗難や災害、事故に遭った時などにマイクロチップを読み取ることで身元を速やかに証明し、飼い主の元へ帰れる可能性が高くなる点です。
また、ペットの飼育破棄の減少にも効果があると期待されています。
ただ条件があります。
誰かがペットを見つけ、捕まえてくれて、マイクロチップリーダーが置いてある動物病院や保健所に 連れて行ってくれて飼い主が判明したとき。
万が一の時や、ペットの命を守るという観点からも、マイクロチップの装着、登録は一定の拘束力があるといえるでしょう。
気になるマイクロチップの装着方法、痛み、費用、耐久年数は?
万が一、はぐれてしまった時のためにも、マイクロチップは役立つかも知れません。
ただ、そうなると気になるのは、ペットが痛くないのか、費用はいくらぐらいするのか、耐久年数はいつまで持つのか、トラブルはないのか気になるところですよね。
そんな時は、安全性やリスクについて獣医師さんに充分、相談して必ずご自身が納得してからにしましょう。
装着方法と痛みは?
犬や猫の首の後ろの皮膚の下あたりに注射のような注入器を使って埋め込むので、必ず獣医師さんにしてもらいます。
ほぼ体への負担はなく、普通の注射と同じぐらいの痛さなので、基本的に鎮静剤や麻酔は使わないそうです。
あまり痛くないなら少しは安心ですが、高齢の場合や、まだ子猫や子犬の場合、体が小さい場合など不安もありますよね。
かかる費用は?
費用は、動物病院にもよりますが5000円前後ほどで、データの登録料が別途1000円ほどかかる見込みです。
助成金については、各自治体によるそうなので気になる方は下記からお問い合わせしてくださいね。
➜地方自治体 一覧
また、保険に加入されている方は保険が適用されるのかどうかも確認してみましょう。
下記からもマイクロチップについてご確認いただけます。
マイクロチップの耐久性は?
マイクロチップは、電池の交換も必要なく約30年持つので途中で交換する必要はありません。
マイクロチップによるトラブル
犬や猫が走り回ったり転びまわったりして体内で破損したりしないか、移動したりしないか気になりますよね。
体に異物が入るのだから、ペットが慣れるまでは特に心配な点です。
こちらについても、獣医師さんに相談してみて、ご自身が納得できてからにしましょう。
マイクロチップの取り外し
可能ですが、その際は手術となり全身麻酔をして行うようです。
登録事項の変更について
下記の場合は、登録変更の手続きが必要です。
※登録している飼い主からの下記の変更手続きは無料です。
- 住所の変更
- 飼い主の変更
- 動物が死亡したとき
あわせて読みたい➡猫のこと、動物愛護を学ぼう(終生飼育の徹底/改正動物愛護管理法2020 子犬や子猫の社会化期/マイクロチップの義務化/5つの自由/猫を飼う前に/虐待・飼養・繁殖について)
まとめ
今回は、8週齢規制とマイクロチップについて書いてきました。
結局、マイクロチップについては飼い主さんが獣医師さんとキチンと相談して行うのが1番ですが、ペットへの負担を考えると、まだまだ疑問点が残りますね。
改正された動物愛護管理法の他のことについても、また触れていきたいと思います。
最後まで読んでくださりありがとうございました。
ではまた。
SAKURA🌸🍃