🌿この物語は、実際の風景や猫たちとの思い出をもとに、少しだけ魔法をかけて生まれた「Tsumugi村」のお話です。
真夏のある日。
私は、いつものように旅を続けていました。
いくつもの町を訪ね、山を越え、川を渡り。
その土地で出会った人や動物たちの話を聞きながら、旅の記録を書き留めています。
そんなある日、旅の途中で、ちょっと気になるウワサを耳にしました。
「この先に、小さな村があるらしいですよ。」
「ほう……?」
「なんでも、少々変わった村だとか。」
少々変わった村。
これは……なかなか面白そうです。
いったい、どんな村なのでしょう?
私は少しだけ興味をそそられました。
「それなら、ちょっと寄ってみることにしましょう。」
こうして、私は山々の向こうにあるという、その小さな村へ向かうことにしました。

ようこそ、Tsumugi村へ。
しばらく歩いていると、木々の間から、青々とした緑豊かな景色が見えてきました。
山々に囲まれた田園。
遠くから聞こえる鳥の声。
風に揺れる草木。
そして、どこからか流れてくる水の音。
道の先に、なにやら村の入口らしき茅葺き屋根の門が見えてきました。
そこに書かれていたのは――
「ようこそ Tsumugi村へ」。
山々に囲まれ、緑豊かな景色が広がる、静かな村。
初めて訪れたはずなのに、なぜでしょう。
どこか懐かしい。
昔、どこかで見たことがあるような。
子どもの頃に夢の中で歩いたことがあるような。
そんな不思議な気持ちになる村でした。

🏡 まだ、生まれたばかりの村。
村の人に、「この村は、いつからあるんですか?」と尋ねてみました。
すると、「まだ、できたばかりなんですよー」とのこと。
……できたばかり?
それにしては、ずいぶん昔からここにあったような顔をしている村です。
山には立派な木々が茂り、川には魚が泳ぎ、池には鳥たちが集まり、 少し歩けば竹林があります。
小さなカフェもあれば、和カフェもある。
どうやら、これから少しずつお店や場所も増えていくようです。
🐾 村で出会った3匹の猫。
歩いていると、3匹の猫に出会いました。
白とグレーの大きな猫。
その隣には、少し小柄で童顔の猫。
そして、少し離れたところには、青い目をした細身の猫。
どうやら、この3匹はこの村で暮らしているようです。
名前を聞いてみると、 だいちゃん。 しょうちゃん。 そらちゃん。 というそうです。
3匹は、それぞれ好きな場所で好きなことをしながら、今日も村の中を楽しそうに歩いていました。
……ただし、しょうちゃんが何かを見つけると、少しだけ注意が必要です。
なぜなら―― 「チョン♪」 が始まるからです😂
村では、どうやらカニさんが一番よく被害に遭っているようでした。
☕ 村には、いろんな住人がいるようです。
さらに歩いていると、カフェが見えてきました。
そこには、だいちゃんが店長を務める小さなハンドメイドカフェ。
そして、その少し先には、いろんな住人や動物たちが集まる落ち着いた雰囲気の和カフェもあります。
鳥たちが窓辺で休んでいたり、カエルが水辺でのんびりしていたり。
またある日は、どこからともなくキツネが現れたり。
どうやら、この村では、「人間だから」、「動物だから」 という区別は、あまりないようです。
困っている誰かがいれば助ける。
楽しいことがあれば一緒に笑う。
遠くから訪れた旅人がいれば、「どうぞ、ゆっくりしていってください😊」 と迎える。
それが、この村の日常なのだそうです。
🦉 そして、村長は一体、誰なのか?
ところで、この村には、どうやら村長がいるらしいのです。
けれど、少し不思議なことがあります。
誰も、その姿を知りません。
村の掲示板には、ときどき村長からのお便りが届くそうなのですが。
季節のお知らせだったり、村のみんなへの小さなお願いだったり。
でも、「村長さんって、どんな方なんですか?」 と尋ねると、「さあ……😊」 と、みんな笑うばかり。
……不思議な村です。
🦉 一羽の旅人。
そして、この村を訪れた私自身も。
実は、まだ旅の途中でした。
これまでいろいろな場所を訪ね歩き、その土地の景色や暮らしを書き留めてきました。
Tsumugi村も、最初は「ちょっと立ち寄ってみよう」と思っただけ。
ところが、山を眺め、 川の音を聞き、カフェでお茶を飲み、3匹の猫との出会いや、 村の人たちと話をしているうちに――
気がつけば、すっかり夕方になっていました。
その帰り道。
竹林の向こうから、風鈴の音が聞こえました。
リーン…… リーン……。
振り返ると、誰もいません。
でも、なぜでしょう。
私は、怖いというより少し笑ってしまいました。
それどころか、「まだもう少し、この村にいよう。」 そう思ったのです。
ところで、ここまで読んでくださった方は、お気づきでしょうか。
私は、少し変わった旅人です。
なにしろ―― 羽がありますから。

🌙 そして、Tsumugi村は始まった。
Tsumugi村には、まだ何もかもが揃っているわけではありません。
これから新しいお店ができるかもしれません。
新しい住人がやって来るかもしれません。
山の向こうに、新しい道が見つかるかもしれません。
もしかすると、誰も知らなかった場所が突然、見つかることだってあるかもしれません。
そして、時には少し不思議な出来事も起こるでしょう。
でも、それもきっと、この村の日常。
こうして――
2026年8月1日。小さな村の物語が始まりました。
🌿 最後に✿
Tsumugi村は、まだ生まれたばかり。
これから、どんな住人がやって来て、どんな場所ができるのか。
どんな季節を迎えていくのか。
この村を訪ねてきた私も、まだ知りません。
ただ、一つだけ分かっていることがあります。
今日も、Tsumugi村では、どこかで誰かが笑っています。
カフェではお茶を飲み、池では鳥たちが羽を休め、山では風が木々を揺らし、村のどこかでは、3匹の猫が元気に走っています。
そして、村のどこかには――
まだ誰も知らない、小さな物語が待っているのかもしれません。
そんな小さな物語を、これから少しずつお届けします。
それでは、また村のどこかで。
最後まで読んでくださり、ありがとうございました😊
だいちゃん店長また来てにゃ
作者より
ここだけは、少し物語の外から。
このページをご覧くださりありがとうございました。
「Tsumugi村」を作ろうと思ったキッカケは、季節のイラストを描いているうちに、3ニャンや動物たちが暮らす世界に、少しずつ「物語」が生まれ始めたように感じたことです。
最初は、「季節と猫のイラストが欲しいな😊」くらいのものでした。
でも、いつの間にか、3ニャンがイラストの世界の中で本当に暮らしているように感じて。
そこから、「和(なごみ)カフェがあったら?」「この池にはシロサギが暮らしていたら?」
「この竹林には、夜になると笛を吹くキツネがいたら?」
そんな想像の世界が押し寄せるように次々と広がっていきました。
そして気がつけば、そこには一つの村ができていました。
Tsumugi村は、現実の世界とは少し違います。
動物たちが言葉を交わしたり、ちょっと不思議な出来事が起きたり、時には幻想的な住人が訪れたり。
でも、この村の根っこにあるものは、私が大切にしたいものと同じです。
争わないこと。誰かと比べないこと。違いを楽しむこと。
困っている誰かがいたら、そっと手を差し伸べられるような世界。
そして―― 少し切ない物語のあとにも、最後には温かさが残ること。
「こんな世界が本当にあったらいいな。」
そんな気持ちで、これから少しずつTsumugi村を育てていきたいと思っています。
もしよかったら、これから一緒に村を歩いてみてください。
一羽の旅人とTsumugi村の出会いから始まった物語。
そして、この日から村には少しずつ、不思議で、優しくて、どこか懐かしい。
そんな出来事が増えていくことになります。
次は、どんな住人に出会えるでしょうか。
どんな場所が見つかるでしょうか。
そして…… 村長さんは、一体どんな人なのでしょうね🤭









